三浦梅園ミウラ（1723-1789）の師シ・交友コウユウ
	藤田フジタ敬ケイ所ショ	名ナは順ジュン則ソク、字アザは貞一テイイチ、中津ナカツの人ヒト、当時トウジ藩主ハンシュの侍サムライ講コウであった土居ドイ震シン発ハツに就ツいて学マナび、後ノチ京都キョウトに出デて、伊藤イトウ東トウ涯ガイの門モンに学マナぶこと数年スウネン、帰国キコクして塾ジュクを開ヒラき、教授キョウジュした。門人モンジン倉成龍渚や賀来子登らは梅園バイエンと最モットも親交シンコウがあった。
	1698-1776
	綾部アヤベ親子オヤコ	梅園バイエンの少年ショウネン時代ジダイ師事シジした綾部アヤベ綗斎には4人ニンの男子ダンシがあった。長男チョウナンは妥胤タネ、次ツギは妥三３、次ツギは妥広ヒロ、末スエは妥彰。皆ミナ梅園バイエンと友情ユウジョウがあったが、特トクに長男チョウナンの妥胤と末マツ子コの妥彰とは懇意コンイであった。
	綾部綗斎	名ナは安アン正セイ、綗斎と号ゴウし、伯ハク章ショウはその字アザナである。通称ツウショウは進シン平ヘイ、諡して有終ユウシュウ先生センセイといった。杵築キツキ候コウに仕ツカえ、父チチや藩主ハンシュの望ノゾみで、京都キョウトに遊アソび、北村キタムラ篤アツ所ショ（伊藤イトウ仁斎ジンサイの門人モンジン）や伊藤イトウ東トウ涯ガイに就ツいて学マナび、また藩ハン候コウに従シタガって江戸エド詰ツめとなり、室ムロ鳩ハト巣スの門モンに学マナび、服部ハットリ南ナン郭カクに詩文シブンを学マナび、大オオいに学問ガクモンが進ススんだ。
	1676-1750
	綾部アヤベ富トミ坂サカ	妥胤（やすたね）字アザを伊イ承ウケタマワ、号ゴウを富坂といった。梅園バイエンより４歳サイ先輩センパイで、梅園バイエンはこれを富坂先生センセイと呼ヨんで、兄事ケイジしていた。
	1719？-1782
	麻田アサダ剛ゴウ立タ	綾部アヤベ綗ケイ斎サイの末マツ子コ妥ダ彰ショウ、字アザナは剛ゴウ立タ、号ゴウは正セイ庵イオリまたは璋アキラ庵イオリといい、後ノチに麻田アサダの姓セイを名乗ナノった。この剛立こそ梅園バイエンの学問ガクモン上ジョウ無二ムニの親友シンユウであった。
	1734-1799
	綾部アヤベ輔スケ之ユキ	妥胤、伊承の子コで名ナは佐タスク、字アザは輔之、幼名ヨウメイを佐太郎サタロウといった。父チチ祖ソの後アトを継ツいで藩ハンに仕ツカえて近キン侍サムライとなった。幼児ヨウジから梅園バイエンに師事シジした。
	賀来カク子シ登トウ	梅園バイエンが中津ナカツの藤田フジタ敬ケイ所ショの塾ジュクに学マナんだ当時トウジから最モットも親シタしかったのが同門ドウモンの賀来カク子シ登トウである。諱は元龍リュウ、字は子登。豊前中津の人、父祖のころから中津に移り、醸酒を業とした。
	1716-1784
	倉成クラナリ龍リュウ渚ショ	中津藩儒。名は莖、字は善司、善卿と称す。宇佐郡上田村に生まれる。15歳で中津藩文学藤田敬所に入門し、明和4年（1767）京都の伊藤東涯の三男で古義堂を継いだ伊藤東所に入門。安永元年（1772）帰藩し中津藩儒員となる。のち江戸の若君の侍講となる。中津に帰り野本雪巌と藩校の創立につくし、寛永8年（1796）藩校進脩館の創立を見た。のち藩主昌高の侍講となり、常に藩主に侍る。 龍渚は江戸にあるとき、後に江戸三大蘭方家としてシーボルトの門人の坪井信道が家僕として住み込み、龍渚が豊前中津に帰藩するまで1年あまり学んだ。のち信道は中津まで来て再び龍渚の下で学んだが、龍渚が再び江戸勤めとなり同地で没したため、以後信道は九州各地を遍歴した。
	1748-1812
	喬タカシ　鳳渚ホウショ	作サク詩シ家カとしての梅園バイエンの友人ユウジン。日出ヒジ藩ハンの文学ブンガクで名ナは維イ嶽ガク、字アザは彦ヒコ駿シュン、諡オクリナして文ブン長チョウ先生センセイ。
	-1782
	根来ネゴロ東トウ麟リン	藩主奥平昌鹿に藩医としてむかえられた京都の眼科医、名は行直といい、山城に生まれた。明和2年ネン（1765）中津藩奥平候から本道御医師に召し出され、禄二百五十石と薬穂料四両を給された。東麟35才のときでした。梅園は、中津に三度遊学しており、安永七年（1778）二度目の長崎旅行の途中に再び中津を訪れた折に東麟を訪ねて東麟の父東叔の著した骨の解剖図に注目しさらに三年後、梅園は再び東麟を訪ね、この「人身連骨真形図」を模写し、著書「造物余譚」の中に掲載しています。
	1731-1787