辛シン　島シマ　家イエ　代々ダイダイ 　　　　辛島カラシマ家イエの歴史レキシは豊前ブゼン中津ナカツの治オサム痘瘡トウソウの歴史レキシ、医イ学校ガッコウの歴史レキシそのものである。
初代ショダイ 辛島カラシマ正タダシ庵イオリ 小笠原オガサワラ公コウの侍医ジイ平田ヒラタ道ミチ巴トモエに医術イジュツを学マナぶ。その２年ネン後ゴ京都キョウトに遊学ユウガクし、さらに長崎ナガサキで腕ウデを磨ミガいた。
（玄快、市左衛門）
延エン宝ホウ６（1678）〜明メイ和ワ６（1769） 元文ゲンブン４（1739）61歳サイで侍ジ医イとなる
2代ダイ 辛島カラシマ玄ゲン桂ケイ 68歳サイで家督カトクを継ツぐ
3代ダイ 不明フメイ
4代ダイ 辛島カラシマ長チョウ賢ケン（一貫イッカン、静セイ斎サイ） 侍医ジイ三輪ミワ東トウ庵アンの第ダイ三３子コである。
延エン享キョウ3（1746）〜文政ブンセイ2（1819） 明和メイワ3（1766）表オモテ御オン医師イシ三人３ニン扶持フチ
藩命ハンメイにより江戸エド藩邸ハンテイの医官イカン山辺ヤマベ文ブン伯ハクに産科サンカを学マナぶ
安永アンエイ2（1773）近習キンジュウ医師イシとなる。
安永アンエイ5（1776）家督カトクを継ツぐ
5代ダイ 辛島カラシマ長チョウ齢レイ　（正ショウ庵アン） 文化ブンカ3（1806）家督カトクを継ツぐ
（正庵、東トウ郷ゴウ、東トウ作サク） 長男チョウナン章ショウ司シが6歳サイの時トキに痘瘡トウソウで死去シキョし、痘瘡トウソウの研究ケンキュウに打ウち込コむ。
（蔵春、蕉ショウ庵イオリ、東渓トウケイ） 文政2年（1819）村上ムラカミ玄水の九州二番目の人体解剖に正庵ショウアンの名で参加
安アン永エイ８（1779）〜安政アンセイ４（1857） 天保11年ネン（1840）養子ヨウシ長徳チョウトクを岩国イワクニへ送オクり、痘瘡トウソウ学ガクを学マナばせる。
娘ムスメは荒尾アラオ、根来ネゴロ、村上ムラカミ氏シに嫁ヨメぐ。
6代ダイ 辛島カラシマ長チョウ徳トク　（泰タイ庵アン） 天保テンポウ3（1832）小倉コクラの岡オカ庭ニワ勇ユウ左ヒダリ衛門エモン約ヤク介スケが養子ヨウシとなり、秋月アキズキ、長崎ナガサキで医学イガクを学マナぶ。
文化ブンカ3（1806）〜弘化コウカ2（1845） 天保6（1835）御目見オメミ得エ医師イシ、同ドウ8年ネン（1837）表オモテ御オン医師イシ、三人３ニン扶持フチとなる。
天保テンポウ11（1840）岩国イワクニの中村ナカムラ一安カヅヤスに就ツき池田家イケダケに伝ツタわる治チ痘トウ法ホウを学マナび、
池田家イケダケ秘書ヒショ痘トウ疹シン戒カイ草ソウ、痘瘡トウソウ唇クチビル舌シタ鑑カン図ズなどを入手ニュウシュした。
同ドウ14年ネン（1843）御ゴ近習キンジュウ医師イシとなったが、40歳サイで死去シキョしている。
7代ダイ 辛島カラシマ春シュン帆ホ　（正セイ庵） 日田ヒタの相良サガラ文ブン敬ケイ弟オトウトで咸宜園カンギエンの都ト講コウを勤ツトめ、弘化コウカ3（1846）家督カトクを継ツぐ。
（種任、丈庵、正庵） 嘉永カエイ元モト（1848）御ゴ朱印シュイン頂戴チョウダイ
文政ブンセイ元ガン（1818）〜安政アンセイ６（1859） 嘉永カエイ２（1849）養父ヨウフ長齢の命メイで子供コドモを長崎ナガサキに連ツれて、種痘シュトウを行オコナう
同行ドウコウの医師イシは西周哲、横井玄伯、神尾雄朔、藤野東トウ海カイ（啓庵）、藤本フジモト玄ゲン泰タイ、小幡オバタ龍リュウ洲ス、 松川マツカワ清セイ庵アン、原岡ハラオカ平ヒラ泉イズミ、久松ヒサマツ方ガタ庵イオリの9名
文久ブンキュウ元ガン年ネン（1861）種痘シュトウの成功セイコウによあり、種痘シュトウと医学イガク教育キョウイクの為タメの医イ学館ガッカン設立セツリツが提案テイアンされ、小松コマツ屋ヤ儀ギ兵衛ヒョウエなど住人ジュウニンの寄付キフにより医イ学館ガッカンが建設ケンセツされた。
医イ学館ガッカンは明治メイジ4（1871）片ヘン端ハ町マチに中津ナカツ医イ学校ガッコウとして移設イセツされた。