早わかり「中津の蘭学」と前野良沢～「解体新書」編纂の中核を担った中津藩医～」

	豊前中津藩への蘭学の流入は奥平昌鹿の蘭化「前野良沢」の庇護に始まり、さらに蘭学好きの殿さま奥平昌髙（薩摩藩島津重豪の三男）の理解と援助で長崎のオランダ商館やオランダ通詞からの情報、江戸、大阪での情報を積極的に取り入れ、その流れは地方にあっても優れた人物を輩出し、幕末、明治へと続きます。

日本外科流派史

安土桃山時代の末に金創医の一派を生じ、外科は瘡科と金創医との二派に分離した。吉益流金創医、鷹取流外科などが出ている。次に江戸時代に入り、南蛮流外科、カスパル流外科、和蘭流外科、栗崎流外科、村山流外科、吉田流外科、西流外科、楢崎流外科、嵐山流外科、桂川流外科、吉雄流外科、漢蘭折衷外科、華岡流外科、整骨科、西洋外科、支那外科などの流派があった。